補足解説①...ハードリセットとソフトリセットについて
2016.2.23
前々回は混ぜる時の条件を羅列したので、何のことやらサッパリ解らなかったと思います。今回は、補足説明の第一弾としてハードリセットとソフトリセットについて説明します。池や水槽全体を塩素、アルコール、天日干し、煮沸、ドライヤー加熱等々で消毒し無菌状態にしてしまう事を、勝手に「ハードリセット」と呼んでいます。また、濾過槽のみを洗浄したり1/4以下と少量の水替えをして、若干の減菌をする事を、勝手に「ソフトリセット」と呼んでいます。当然、「ハードリセット」の方が安全で、「ハードリセット」された環境から同様の環境を繰り返し移動している魚は塩0.5%のみの水作りでも体調不良を起こしにくいといえます。問題は「ソフトリセット」しか出来ない場合です。当店のように扱う魚の量に対しストックする容器が少なかったり、一般のお客様のように容器が一つしか無い場合は、「ソフトリセット」しか出来ないのが現実です。従って、塩もやや強めの0.6%にしたり、その他できる限りの手法でより柔らかい水作りをし、より慎重なエサ付けを心がけなければなりません。また、掛け流しの川水や地下水のみの飼育をされているお客様は、せめて池や水槽の底に溜まった泥は除去してから新しい魚を混ぜる事をお勧めします。詳細な手順や注意点等は、環境条件等により大きく違いますので、お悩みの方はご来店頂きご相談下さい。...輿水透
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