アオコは敵か?味方か?....殺菌灯について①

2016.3.25

春になって、暖かくなると池や水槽にアオコが発生してきます。当店では毎年3月下旬頃にハウス内の紫外線殺菌灯の球替えを行います。外池より約1ヶ月早めです。アオコ取りの除藻剤は一時的な物で、お盆など来客がある時に短期間見栄えを繕う程度にはよいのですが、根本対策にはやはり紫外線殺菌灯が一番です。替え球も管が紫外線を通す石英ガラスなのでチョットお高いですが、当店では約60本の球替えを点灯管と共に実施します。点灯管が雷などで劣化してチカチカ故障すると、連動して新し殺菌灯も故障してしまいます。...アオコは広い野池では水質浄化やこなれ水にしたり、色艶にも良い効果をもたらしたりと、とても良いのですが、狭い池や水槽に沢山魚を飼育して、濾過槽に水質浄化させている場合は、アオコはいけません。アオコは植物性のプランクトンですから、日中は酸素を出しますが夜中は酸素を取ります。濾材表面の生物膜を形成しているバクテリアは夜中でも沢山酸素が必要です。従って、濾過槽に頼っている水槽や池にアオコが発生すると濾過機能を阻害し悪循環にはまり、魚の調子が悪くなる事が多いと思います。しかし、飼育水の容量、濾過槽の大きさ、新水の注入量、魚の数や餌の量など、様々な条件で一概にはいえません。....ここら辺で念のためいつもの言い訳です。私がブログでお話しさせて貰う内容は、鵜呑みにしないで下さい。ある程度の経験と各種データを持っているとは言っても、全ての環境条件に適合するアドバイスを簡単に表現する事は不可能です。10の池や水槽があれば10全て違うと言っても過言では無いので、なかなか難しいと実感しています。やはり、基本的には個々のお客様の環境条件によってふさわしアドバイスを探りあてるべきだと考えます。...輿水透

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