病気がうつると言うこと。……その②

2016.2.20

前回のブログで書きましたが「混ぜる事は、安全にうつし合う事」だと思うのです。特許の世界では、競合他社どうしが持つ互いの特許権を相互に利用し合う事を「クロスライセンス」と言いますが、お互いの病気の免疫を付け合う事を「クロス免疫」と、私は勝手に呼んでいます。混ぜた時に微熱程度も出さずに「クロス免疫」が出来る事が理想だと考えています。当店で混ぜる時の条件は、①隔離水槽で魚の疲れを癒やす...長距離移動などして来たら、良い環境で、まずは休ませます。 一般販売用かマニア向け高級魚かによってリスク回避にかける条件(コストに影響)が違いますが(最上級品の一例:全作業工程3週間以上、濾過槽+エアーポンプ+ヒーター+殺菌灯付き設備、水温26℃、塩0.6%、プロテクトX 250ml/t、鬼たいじ 40g/t、エルバージュ又はパフラジンF、時間をおいてマゾテン、→3日目以降に体調不良を発見の場合は塩0.7%にUP、約2週間後に体調OKならフカシ餌を開始、同時に注水塩抜き開始...但し、水温上昇や降下、餌付けや塩抜きは超ゆっくり)  次に ②環境の整った水槽で疲れの癒えた魚同士を混ぜる...塩素等でハードリセットした水槽に疲れを癒やした時と同条件で混ぜる...ここまでやればかなり高い安全確立になると思います。...しかし、設備や時間的制約により、濾過槽等を水洗浄(ソフトリセット)しただけの水槽でそこにいる既存の魚と新しい魚を混ぜる場合は、安全確立はやや低くなると思います。...輿水透

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