水温と薬浴について

2016.1.23

今日もお客様から、「水温11℃くらいなんだけどエラを擦ってペランペランしてるんだけどマゾテンやった方がいいかな?15℃以下は効かないんだよね?」とお電話を頂きました。これはよく聞かれる質問です。私は、すかさず「マゾテンはやった方がいいですよ!差し水が少なければ薬浴時間が長いので、ある程度効きますよ!」とお答えします。実際、私の経験上は効くことの方が多いのです。何故でしょう、、昔、私は製品の品質や性能を調べる仕事をしていました。その際、ごく簡単な定義を用いる事が多かったのですが、それは「10℃倍速の定義」と言って、あらゆる物質の変化(反応、効果、劣化etc)は、10℃高ければ倍の速度で早く変化し、10℃低ければ半分の速度でゆっくり変化すると言うものです。薬も含め、たいていの製品は18℃~20℃を常温と設定することが多いと思いますから、20℃に対し11℃は倍以上の薬浴時間をかけるなどすれば同程度の効果が期待出来ると言うことです。30℃では20℃に対し同じ薬浴時間であれば倍の効果が期待出来ますが、強く効き過ぎる場合もあるため大抵は使用を避けるように説明されています。(薬は使用上の注意を良く読んで正しくお使い下さい。)従って、薬や水質調整剤など何℃から効くとか何℃以下では効かないなどと単純なものではなく、水温が高い程よく効き、低い程、除々に効き目が悪くなると言う事です。魚病薬の効果的な使用方法については環境条件によって様々です。お悩みの方はご来店頂きご相談下さい。ちなみに、ハウス内の池でも今シーズン初めて10℃以下の9.8℃になりました。いつもよりかなり遅い、本格的な冬の到来です。………….輿水透

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